(1)コンタクトレンズが体質的に合わない。(コンタクトレンズアレルギー)重度の花粉症の方も、コンタクトを装着していられないという悩みを抱えてレーシックを受ける方がいます。
最近では、レーシックの安全性の認知度が上がったことから、コンタクトレンズの維持費とレーシックの手術費を比べて、人生全体で見ると、レーシックの方が経済的に割安との理由で、コンタクトからレーシックに切り替える方も増えてきています。
◎手術後の生活
(1)手術後もシャワーは可。だけど肩下シャワーとなります。
レーシックの手術をした後、当日のシャワーは、
肩下までのシャワーと決められています。
また、洗顔も行うことができません。
つまりは、眼に水が入ってしまう行為は禁止されています。
術後の翌日以降は、洗顔も洗髪も認められていますので、
できれば、レーシック手術の直前に洗髪と洗顔を行えば、
ほぼ、毎日の生活と変わらずに過ごすことができます。
(2)医師から渡された薬を服用します。
術後は、医師から薬が渡されるので、
言われたとおりに、しっかりと服用するようにしましょう。
薬には、合併症を予防するなどの効果があります。
(3)仕事への復帰
眼に刺激を与えたり、酷使するような仕事でない限り、
レーシック手術の翌日から仕事に復帰することが可能です。
これは、仕事内容によって判断が分かれるところだと思います。
おそらく、担当医から仕事の復帰に関しては、
説明があることでしょうから、指示に従いましょう。
(4)お化粧
女性の方は、お化粧でアイメイクをすることが多いと思いますが、
アイメイクに関しては、術後1週間くらいの間は、
避ける方が良いそうです。
◎レーシックQ&A
◆失明するのが怖いのですが?
レーシック手術に使われるエキシマレーザーは、眼の表面の角膜にのみ照射されるので、失明するということはありえません。
アメリカでは、年間100万人以上の方が、レーシックの手術を受けていると言われていますが、レーシックの手術で失明をしたという報告はまだありません。
◆本当に視力は回復しますか?
日本でのレーシック手術においては、90%以上の方が視力1.0以上になっているという報告を聞いたことがあります。
しかも、手術を受けた直後から視力が回復するので、術後に眼を開けて「ボヤッ」としている状態が終わると、本当に自分の眼かと疑うくらいビックリすることがあります。
◆手術中は痛みを感じますか?
レーシックの手術は、麻酔にも注射を用いず、点眼麻酔というものを利用しています。
手術中は、その点眼麻酔が効いているため、痛みを感じることはありません。
◆レーシックに健康保険は適用されるの?
現在のところ、レーシックに保険は適用されません。
治療費は平均して、30~50万円と決して安いものではありませんが、使い捨てコンタクトを一生使用し続ける費用や、
購入時にかかる手間や時間的なコストと比較すると、レーシック手術の本当の良さというものがわかってきます。
◆老眼は治るのでしょうか?
老眼に関しては、レーシックの手術でも治すことができません。
◎レーシック手術の利点
レーシック手術には、眼鏡、コンタクトの必要がなくなるだけではなく、成功率の高い手術としてのメリットもあります。
手術中、患者さんの痛みで、中止になった例は、これまでにゼロ件であり、手術後も、眼がゴロゴロする程度で、ほとんど痛みはありません。
また、麻酔は注射ではなく、目薬のような点眼麻酔を使うので痛みがない。
◆すぐに終わる手術
レーシックの手術時間は、片眼で7~8分程度。
スピーディーな治療を行える。
また、手術後の視力の回復が早いため、両眼同じ日に手術ができる
(違う日だと視力が左右違うので辛いこともある)
◆術後の回復が早い
手術後の2、3時間は眼がゴロゴロすることもありますが、すぐに気にならなくなるほどに回復します。
◆視力が回復する
レーシック手術の翌日に1.0になる確率は、90%以上というデータがあります。
◆再手術についての明確な基準
後日、近視や乱視に戻ってしまった場合でも、角膜の厚みがあれば、再手術を行うことができます。
再手術ができる程の角膜の厚みが残るかどうかは、1回目の手術前の検査にて、きちんと告知がされるので安心です。
◎正視、近視、乱視
レーシック手術の前に、眼科医によって、きちんとした術前検査が行われますが、
ご自分で、自分の眼の状態を今一度、確認しておきましょう!
◆正視
遠くがしっかり見え、近視でも乱視でもない状態のことを正視と言います。
眼に入ってきた光が、網膜上で、正確に交差し、焦点が合っている状態です。
ピントが合っているという表現も使われます。
◆近視
近視は、パソコンや読書など、近くの同じ距離にあるものを長時間見続けることで、
遠くのものが見えづらい状態になることです。
小さい頃から、遠くのものが見えないことも多く、遺伝的な影響が大きいとも言われています。
正視がきちんと網膜上で焦点が合っている状態なら、近視は、網膜の手前で焦点が合っている状態です。
◆遠視
遠視というと、遠くが見えない近視の逆なので、近くものだけが見えないと考えられますが、
けっして、遠くが良く見えるというわけではありません。
正視が網膜上で焦点が合い、近視が網膜の手前で焦点が合っている状態なら、遠視は、網膜の奥で焦点が合っている状態を言います。
◆乱視
眼に入ってくる光は、眼の表面にある球体の「角膜」と、角膜と硝子体の間にある「水晶体」によって、
正常に屈折されているのですが、乱視の場合は、角膜が球体でなくなり、ゆがんでしまうことによって光の屈折がずれてしまう状態のことを言います。